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昨日も紹介しましたが、10月1日、AMC公式サイトにおいて、
『ウォーキング・デッド』のサイドストーリー(外伝)となる
『cold storage』が公開されました。
これは公式サイトのみで配信される
ウェビソード(ウェブ+エピソードの造語)で、
『ウォーキング・デッド』の世界観の中、別の生存者たちが繰り広げる
ストーリーとなっています。
僕はヒアリングが出来ないので、話している内容はあまり
解らないのですが、解る範囲でこの『cold storage』の
ストーリーを紹介してみます。
日本語字幕付き動画を作成するまでの繋ぎとしてご覧ください。
※ここからはストーリーの内容について詳しく触れています。
知りたくない方はご注意ください。
『cold storage』第1話『かくれんぼ』
男は目を覚ました。屋上にいる。もうひとりの男に、
ウォーカーの死体に刺さっていた釘抜きを渡される。
目覚めた男はチェイスという名前らしい。
屋上へと続くドアをウォーカー達が叩いている。
外側に鍵がかかっているが、今にも破られそうだ。
双眼鏡で貸し倉庫を見つけた2人は、別の階段から下に向かう。
油断した1人はウォーカーの餌食に。残ったチェイスは、
倉庫の扉の鍵を釘抜きで壊し、中へと逃げ込む。
チェイスはシャッターを開け、閉めようとするが
ウォーカーに追いつかれる。
シャッターから入ってこようとするウォーカー達。
そしてそこに銃声が。絶命するウォーカー達。始末してくれた男は言う。
『おいマヌケ!今すぐ出て来い!』
第2話『王国への鍵』
チェイスを助けてくれた男は更に怒鳴る。
『手を見せろ!手だ!早くしろ!』
男の指示に従い、シャッターの下から手を見せるチェイス。
『よし、来い。』
言われてシャッターの下からゆっくり這い出てくるチェイス。
男はアサルトライフルを構えていた。
『噛まれたか?噛まれたのか!?』
返事が無いチェイスに苛立ち、声を荒げる男。
『いや。』
搾り出すような声で言うチェイス。
『ありがとう。』
『お前の為じゃない。俺の為にやった事だ。来い。』
男はこの貸し倉庫を経営しているらしく、
チェイスは警官が使っていた倉庫に案内される。
男の名はB.J.。
チェイスがダンボールを開け中の荷物を見ると、
そこには リック、ローリ、カールが写ったアルバムが。
警官仲間の写真も見える。
アポカリプス以前の、彼らの笑顔をたたえた写真を見て微笑むチェイス。
するとどこからか物音がする。部屋の外を見るが何もいない。
第3話『選ばれし者』
B.J.は事務所にあるモニターで、監視カメラに映し出された
屋外の映像を見ていた。ウォーカーの餌食になっている人達を見て、
酒を飲みながら笑っている。
合流したチェイスは乾杯をすすめられる。
『何処へ行くところだった?』B.J.は言う。
『4日前からはぐれた妹を探しに。一緒に来ないか?』チェイスは言う。
『チェイス。俺達は感謝すべきだ。俺達は選ばれし者なんだよ。』
B.J.は言う。
そしてチェイスは暗闇の中、電力を復活させる為、ジェネレーターを
リセットしに行く事に。助けてくれたお礼というわけだ。
懐中電灯を手に、B.J.の無線を頼りにパネルまで行き、
操作するチェイス。
後ろにはウォーカーが迫っていた。操作に手間取っていると、
いよいよウォーカーは間近に迫る。だがチェイスはギリギリで撃退。
死体を荷車に乗せ、外に捨てに行かされる。
そして突然チェイスを銃で撃つB.J.。
こめかみ辺りに被弾したチェイスは、ウォーカーの死体が無数に横たわる
ゴミ捨て場に倒れこむ。
シャッターを閉めるB.J.。
第4話(最終話)『捨てゼリフ』
B.J.に撃たれたチェイスは、かろうじて生きていた。
ウォーカーの山から這い出したチェイスは、ブロックでウォーカーを倒し、
マチェーテ(ナタ)を手に入れる。
事務所に再び入ったチェイスだが、B.J.はいなかった。
無数にある鍵の中から一つ取り、モニターに映るB.J.を発見する。
B.J.は部屋から出て服を着ている所だった。
まるでことが終わった後のように。
アサルトライフルを手に入れたチェイスは、
B.J.が出てきた部屋へと向かう。
部屋に入ると、そこには縛られた女性がいた。
『いや!』チェイスを見るなり叫ぶ女。
『落ち着け!何もしない!助けに来た!』
『彼を殺したの?』
『いや。』
『大丈夫だ。一緒に来るんだ。』
チェイスは彼女の拘束を解く。手を取り一緒に連れて行く。
一方チェイス達をモニターで見つけたB.J.は、銃を手に2人を追跡。
2人を見つけたB.J.は、チェイスに銃を向ける。
お互いに銃口を向け合い対峙するB.J.とチェイス。
『お前を救ってやったんだぞ。ケリーはどうしたい?』とB.J.。
ケリーと呼ばれた女は『彼にチャンスをあげるわ。』
『わかった。行くんだ。妹を探すんだろ?行け。ただし彼女は俺と残る。』
尚も銃口を向け合ったまま、微動だにしないB.J.とチェイス。
『撃って!やるのよ!』
ケリーはチェイスに向かって叫ぶ。
『黙れケリー!』
『時間だ。ここから出て行くんだ!さもなくば俺に撃たれて死ぬかだ!!』
B.J.とケリーを交互に見て悩むチェイス。
『すまない。できない。』
『だめ!私はあなたのものよ!私を抱けるのよ!』
『やめろ!!!』
叫びながらチェイスと距離を詰めるB.J.。
B.J.の背後に立ったケリーのマチェーテが光る。
緊迫したまま、場面はモニターへ。
トラックに乗り込むケリーとチェイス。
『ガソリンは?』
『少ないわ。』
『くそ!まあいい、行くぞ。』
シャッターが開いた倉庫内に次々と入ってくるウォーカー達。
そしてそのウォーカー達が映るモニターの前にある机には、
ウォーカー化したB.J.の首だけが載っており、虚しく口を動かしていた。
ケリーは後ろからマチェーテでB.J.の首をはねたのだ。
以上です。
まだ翻訳を見ていないので何とも言えませんが、
あちこちに『ウォーキング・デッド』へのリンクやオマージュが
散りばめられており、ウォーカーに襲われるグロさや人間同士の争い、
独裁者の存在など、本編に忠実に作られています。
第1話冒頭の、屋上への扉をガンガン開けようとするウォーカーは、
手錠をかけられて置きざりにされたメルルを彷彿とさせますし、
同じく第1話でB.J.が言う『おい、マヌケ』は、
戦車に逃げ込んだリックへ無線でグレンが言った言葉を彷彿とさせます。
第2話の、警官が使っていたという貸し倉庫の中のダンボールには、
リックたちグライムズ家のアルバムがありました。
第3話のラストでは、B.J.がいきなりチェイスを撃ちますが、
こめかみに当たってかすり、生きていたというのは、
森でソフィアを探して大怪我をし、農場に戻ってきた時に、
ウォーカーと間違えられてアンドレアに撃たれるも、
頬をかすっただけで
無事だったダリルを思い出します。
そして第4話冒頭で、ブロックを使ってチェイスがウォーカーの頭を
潰すシーンは、森で石を使ってリックがウォーカーの頭を潰すシーンと
重なります。
ちょっと挙げただけでもこれだけのオマージュが存在し、
ニヤニヤさせてくれます。
最後のウォーカー化したB.J.の蠢く首ですが、
これは、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画
『死霊のえじき』のオマージュでしょう。生首に電極を繋がれ、
博士に研究の為のモルモットにされた兵士ゾンビ役で、
当時特殊メイクを担当したトム・サビーニの弟子であった
グレッグ・ニコテロが出演していたのです。
これを思い出した方は、かなりのゾンビマニアでしょう。
ともかく今回のwebisodes『cold storage』は、
間違いなく『ウォーキング・デッド』の世界観を余す所なく使った佳作です。
僕の解説を参考に、もう一度見てみるのもいいかもしれませんね。
改めて日本語字幕付き動画を作るので、ご期待下さい。
The Walking Dead – Cold Storage – Webisode 1
The Walking Dead – Cold Storage – Webisodes 2, 3 and 4
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TWDの最新情報いつもありがとうございます。
今回のwebisodesも面白そうですね!
残念ながら英語が得意ではないので、日本語字幕版が出来上がるのを楽しみにしています。
頑張って下さい!!
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コミック三巻、20日に発売ですね!
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最後にトラックで脱出する2人が交わすやり取りも1978年の「ゾンビ」のオマージュですね。
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>りょくさん
コメントありがとうございます!
志音さんが鋭意翻訳中なので
楽しみにしててください!
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>らんたろたきさん
コメントありがとうございます!
正確には発売日は10月19日ですね。
先日ブログでも紹介しています。
http://ameblo.jp/mossan1014/entry-11351044383.html
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>やまさんさん
コメントありがとうございます!
そこはあまりに有名ですし、ほかの映画でも
よく引用されるので触れていません。あと
言い方と表現が全く違いますね。